薄い本(背幅3センチ)
2024年06月14日
文責: つるめい(Twitter: @TsMeDekiTownSt)
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こんにちは、このたび発行いたします「名古屋市営交通時刻表2024(vol.2)」では書式の指定や系統の編集、組版を担当しているつるめいです。
昨年度発行いたしましたvol.1(年度末が近いにもかかわらず多くのご注文を頂きまして本当にありがとうございました)では市バス全線の時刻を掲載しておりましたが、
今号からは市内を走る高速電車として地下鉄・あおなみ線も掲載し、さらに名鉄バス共同運行区間の併載時刻表も発行いたします。
C104では2日目東地区“パ”ブロック06aで頒布いたしますので、どうぞよろしくお願いします。
同人誌=薄い本は薄くあるべき(ジャマなので)
昨年度に発行いたしましたvol.1では約180系統の全便全停全時刻を掲載したために、全634P・背幅32.1mmと、同人誌の中では異様の厚さとなっていました。
急遽発行が決まったため冬コミの申し込みなど当然間に合わず、知り合いの伝を頼り
別サークル様に委託頒布をお願いしたのですが、
名古屋から東京まで20~30部運ぶだけで一苦労。さらに厚さ故に陳列や保管についてご迷惑をおかけしていました。
また、交通局が2011年度まで発行していた時刻表の倍以上の厚さでもあり、頁数圧縮は今号で解決しなければならない課題でした。
また、交通局が2011年度まで発行していた時刻表の倍以上の厚さでもあり、頁数圧縮は今号で解決しなければならない課題でした。
専用フォントの開発
この問題を緩和するため、名古屋市営交通時刻表vol.2では新たに専用フォントを開発。
Tablet Gothic Condensedをベースに、 小さなセルで:(コロン)を抜いても視認しやすいデザインとし、編集に際して使い勝手の良い約物を収録することで編集・校正時間も削減しています。
これにより1頁あたりの行数を1.4倍に増量。 前号では土・日で朝夕のダイヤが違う(休日出校日ダイヤ)系統を運行日表記により同一掲載していましたが、 今号では別日掲載できるようになったとともに、合計頁数(バス時刻表部分)が617→573まで減少しました。 今号ではより薄い本文用紙を採用していますから、計8mm程度の削減になります。
Tablet Gothic Condensedをベースに、 小さなセルで:(コロン)を抜いても視認しやすいデザインとし、編集に際して使い勝手の良い約物を収録することで編集・校正時間も削減しています。
数字は全て等幅としつつ、字幅が小さい1や4が並んでも違和感なく読めるよう設計しています。
また小さいセルの中で時刻表示のコロンを抜いても最大4ケタの数字が読みやすいよう、セリフやアーム、仮想ボディ内の位置(ベタ詰め時)を何度も調整。
特に、"3"のストロークと重心の気持ちよさには拘っています。
これにより1頁あたりの行数を1.4倍に増量。 前号では土・日で朝夕のダイヤが違う(休日出校日ダイヤ)系統を運行日表記により同一掲載していましたが、 今号では別日掲載できるようになったとともに、合計頁数(バス時刻表部分)が617→573まで減少しました。 今号ではより薄い本文用紙を採用していますから、計8mm程度の削減になります。
地下鉄を掲載したら
専用システム開発
による省力化と上記による頁数圧縮で余裕ができた我々は、地下鉄6路線および直通列車・あおなみ線の時刻を載せることで合意。
その結果、頁数が昨年度634Pを上回る672Pとなってしまいました。本文用紙を変えたことで数mmは薄くなっていると思いますが……。
我々の薄い時刻表は、情報量を増やすばかりで薄くなれないのでした。
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